慈雨が降りました。

新しい世界がひろがったのです。
砂漠から一転して、暗い世界に・・・。
毎日、シトシトジメジメ、ここは雨の世界です。
遠くで、鐘の音が響いています。
あれは・・・。
死者を弔う鐘の音なのか?
一面の雨雲のなかかに一筋の光明が・・・・。
それは確かなものなのだろうか?
それとも非現実の世界へのいざないなのか?
雨がシトシト振り続ける。
わたしはいつの間にか、雨粒の一つになって地上にふりそそいでいました。
・・・・。